【調査レポート】2025年9月度の有効求人倍率は1.20倍、完全失業率は2.6%

新規求人数が5か月連続で前年割れし、完全失業率が前年より上昇している点が注目され、採用市場の弱含みが示唆されます。政策や企業の採用戦略に影響を与える可能性があります。

記事の概要

ツナグ働き方研究所は、官公庁データを基にした2025年9月度の労働市場レポートを発表しました。9月の有効求人倍率(季節調整値)は1.20倍で前月と同水準、完全失業率は2.6%で前月と同水準ながら前年同月比では0.2ポイント上昇しました。新規求人数は前年同月比で3.2%減となり5か月連続で前年を下回っています。産業別では教育・運輸・学術研究などで増加が見られる一方、卸売・小売、情報通信、宿泊・飲食で減少が目立ちます。出典は厚生労働省と総務省の公表資料です。

記事のポイント

  1. 求人倍率の横ばいだが前年差あり:有効求人倍率は前月と同水準で安定しているものの、前年同月比では低下が見られ、正社員・パートともにやや弱含みが示されています。
  2. 新規求人数の5か月連続減少:新規求人数が5か月連続で前年を下回っており、企業の採用活動の停滞や雇用回復の遅れが懸念されます。
  3. 業種間で明暗が分かれる:教育・運輸・学術研究等で増加がある一方、卸売・小売、情報通信、宿泊・飲食で減少が顕著で、業種別の景況差が浮き彫りになっています。

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